
これまでの会計事務所は、定時昇給の給与体系や手当(通勤手当、住宅手当、家族手当など)が多いという点が特徴でした。つまり、職員にとって非常に安定した職場だったのです。しかし、安定した環境にあぐらをかき「実務経験になればいい」といった考えで、受動的な働き方をしている方が多かったのも事実です。ところが、近年では業績が伸び悩んでいる会計事務所が多いために、そうした傾向が様変わりしてきています。
現在の会計事務所の多くは、手当てを削減しています。住宅や家族などの個人的な事情を給与に反映することは少なくなり、定時昇給の廃止や業績連動型の給与体系の採用なども行なわれるようになりました。特に業績連動型の給与体系の採用によって、ただ命令された仕事だけをしてきた会計人と、経営に関するコンサルタントな提案ができる会計人とで給与に差が生まれてきています。
前述のように、命令された仕事だけをしてきた会計人と、経営に関するコンサルタントな提案ができる会計人とでは給与に大きな差が生まれています。ただ、経営に関するコンサルタント的な話ができる会計人といっても、最初から高度なコンサルティングを展開しろというのは無理があると思います。
例えば、「キャッシュフロー」を例に挙げて説明しますと、簡単な先方のキャッシュフロー計算書を作ってあげて説明したり、先方のメインバンク以外の借り入れ利息を調べ他バンクより高いのか低いのかを教えてあげるなど、ちょっとした気遣いで可能になるコンサルティングもたくさんあります。
つまり大事なことは、高度なコンサルティングを展開することより、お客様の目線で物事をわかりやすく伝えられれば、顧客満足につながるということです。それが顧問報酬のアップや他のお客様の紹介へとつながるのです。
「会計、税務、経理、財務」といった分野は、企業経営を行なう上でとても重要であり、お客様はプロの会計士を求めます。ではプロとは何でしょうか?もちろん知識があることはプロの大事な条件の1つでしょう。しかし、資格を持っているだけでは評価されないのも事実です。デジタル化が進んでいるこの時代だからこそ、プロの会計人にはアナログ的なコミュニケーション能力が求められているのです。
事実、会計事務所の採用においては“勉強に取り組む姿勢”が評価されます。また将来のプランがしっかりしていて、なぜ税理士・会計士になりたいのかをハッキリ伝えることができる方が好まれるでしょう。現在は変化が激しい時代です。求められるニーズに柔軟に対応しなくては生き残れません。「税理士・公認会計士の資格を持っているから大丈夫」などと思わずに、常に自分のスキルアップを図り、コミュニケーション能力を伸ばし、お客様の要望に応えることができる会計人を目指しましょう。
| 資格 | 年収相場 (関西) |
活躍できる場 | 顧客企業規模 | |
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| エキスパート | 公認会計士 税理士 |
500万~ | コンサルティング会社 業態化会計事務所 |
大企業 中堅企業 |
| スペシャリスト | 税理士 ファイナンシャルプランナー 社会保険労務士 中小企業診断士 |
400万~ | コンサルティング会社 業態化会計事務所 オーソドックス会計事務所 |
中堅企業 中小企業 |
| 申告(補助)スタッフ | 税理士科目合格 簿記1~2級 |
300万~ | 業態化会計事務所 オーソドックス会計事務所 記帳代行型会計事務所 |
中堅企業 中小企業 |
| 入力スタッフ | 簿記2~3級 | 250万~ | オーソドックス会計事務所 記帳代行型会計事務所 |
中小企業 零細企業 |
| 経理スタッフ | 簿記2~3級 | 280万~ | - | - |